FRPとは

FRPとは

FRPとは、樹脂(=マトリックス)を繊維(=強化材)で補強することによって、強度を著しく
向上させた繊維強化プラスチックのことであり、様々な優れた性質があります。
また、樹脂(不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等)、強化材(ガラス 繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等)共に様々な特性を持った種頬があり、その組み合わせ次第であらゆる特性に対応が可能です。
成形方法にも様々な方法があり、資材の持性、製品の用途に合わせた成形方法を選択することが可能です。

FRPは繊維強化プラスチックです

FRPの特徴

①FRPは、高強度である ex) 船舶、航空機、車両パーツなど
②FRPは、耐候性、耐食性に優れている ex) 水槽、薬品タンクなど
③FRPは、耐熱性、断熱性に優れている ex) ユニットバス、保冷車・コンテナなど
④FRPは、電気絶縁性に優れている ex) レドーム、MRI・CTカバーなど
⑤FRPは、電波透過性に優れている ex) プリント基板、シールドモーターなど
⑥FRPは、透光性に優れている ex) 採光板、波板など
⑦FRPは、弾力性・造形性に優れている ex) スキー板、人工滝など
⑧FRPは、着色が自由自在である  
⑨FRPは、安価である  
⑩FRPは、軽量である  

FRPの成形法

ハンドレイアップ成形(手積み成形)

ハンドレイアップ成形(手積み成形)
作業方法
型に繊維基材をセットし、ローラーや刷毛で硬化剤を混合した樹脂を塗布し、含侵させながら脱泡する。
少量多品種生産に適しあらゆる大きさに対応できる。

スプレーアップ成形

スプレーアップ成形
作業方法
型にスプレーアップ機で樹脂と強化材を吹付け積層し、ローラーや刷毛で含侵させながら脱泡成形する。
成形サイクルの短縮が可能、自動化も可能。

プレス成形

プレス成形
作業方法
樹脂、フィラー、ガラス繊維、触媒、その他の添加剤を加えた混合材科(BMC・SMC)を金型に充墳し、プレスで加熱加圧して成形する。
製品の均一性に優れ、大量生産に適している。

ライニング工法

ライニング工法
作業方法
床、コンクリート槽、鋼製タンク等の防食を目的として行われる方法で、まずライニングする表面を洗浄して、プライマーを塗布し、その後樹脂にフィラーを添加したものを塗布するか、クロス、マットなどのガラス繊維を用いて、樹脂をロール、ハケで積層する。

一般的に「FRPは鉄よりも強く、アルミよりも軽く、そして錆びない腐らない」 と言われているFRPは、現在、宇宙・航空産業、ヨット、モーターボート、バイク、自転車、
鉄道建設産業、医療分野等様々な分野で用いられています。

FRPは自動車や宇宙産業・医療分野にも用いられています